【ネパール エベレスト街道トレッキング】日程・ガイド・ルート

ネパールのエベレスト街道にトレッキングに行ってきました。まずこの記事では日程、ルート、手配について記録し、別の記事で装備や行動記録について書こうと思います。

はじめに なぜネパールへ?

エベレスト街道は、私にとって憧れの地でした。その理由は中学生の時に、夢枕獏氏の「神々の山嶺」や沢木耕太郎氏の「凍」といった山岳小説にハマっていたことが大きいと思います。小説の中でしか知らなかった世界、例えば厳しい表情を見せる高峰、チベット・ヒマラヤ地域の文化や人々、超人的な技術と体力を持つ登山家の世界をいつか体験してみたい、と思っていました。

いくら憧れとはいっても、エベレスト街道に行くことはそう簡単には叶いません。体力もお金も時間も経験も必要でしょう。ただの憧れだったのに、大学3年の時になぜか間違って登山靴を購入したことをきっかけに登山をするようになり、台湾で海外登山も経験し、ネパール行きは少し現実的なものになりました。そして大学の卒業旅行シーズンの三月が、トレッキング適期であることも重なって、ついにネパール行きを思い切ったのです。山岳小説という紙面でしか知らなかった世界に実際に行って、その存在を実在するものへと落とし込む…そんな贅沢な機会に感謝しつつ、こういう機会は今後も逃さないように生きていきたいと思うものです。

日程について

ネパール滞在は、トレッキングとカトマンズとポカラの観光に余裕を持てるよう25日間とし、実際の行程としては以下のようになりました。

  • 2024/3/5関空→上海→四川、3/6四川→カトマンズ
  • 3/7カトマンズからエベレスト街道へ陸路移動
  • 3/8~21トレッキング
  • 3/22、23ルクラにて待機
  • 3/24カトマンズに帰還、3/25観光
  • 3/26チトワンに移動、3/27観光
  • 3/28ポカラに移動、29~30観光
  • 3/31ポカラからカトマンズに移動、深夜に出国カトマンズ→バンコク
  • 4/1~4タイ観光
  • 4/5タイ→上海→関空

トレッキングの日程は、開始点ルクラと、エベレスト街道の終着点のEBC(エベレストベースキャンプ)の間を往復する場合、一般的な日程で少なくとも行きに8日(順応日2日含む)、帰りに3日の合計11日程度は必要です。さらに他の地点(ゴーキョや峠)を巡ったり、天候待ちをすると2週間やそれ以上を見ておく必要が出てきます。…長いですね。

また、ネパールの他の都市も行って良かったなと思っています。カトマンズは猥雑な首都で街歩きが楽しく、チトワンは標高200mもない低地でエベレスト山域との温度差にくらくらしながら象やサイやワニなどの野生動物に出会い、ネパールで一番のリゾート地であるポカラではアンナプルナを見ることは叶いませんでしたが、ひたすらご飯を食べたり湖畔でダラダラすることができました。

カトマンズのダルバード広場
チトワン国立公園でのサファリ体験
ポカラのフェワ湖

ガイド・手続きについて

私たちはガイドやポーターは雇わず、完全に個人旅行で、必要な手配はすべて自分たちで行いました。また、行って何とかするという精神のもと、国内から手配は何も行いませんでした。

ガイドについて
  • ネパールでの個人トレッキング禁止条例について。これは2024年?からの条例でトレッキング客はガイドを雇うことを必須とした条例、だそうです。しかし「エベレスト山域では統制がとれず、ガイド無しOK」との情報を事前に確認していたので、ガイドの手配は行いませんでした。また、実際にガイド無しで歩いていることについて何か言われることはありませんでした。ガイド付きが多数とはいえ、ガイド無しソロ・ガイド無しグループも普通にいました。
  • ただ、繁盛期はガイドによる予約がないとロッジが満室で泊まる場所が無い、という事態が起きるらしいです。それはきついです。私たちが行った3月はまだ閑散期で、宿を断られることはありませんでした。
手続きについて
  • エベレスト街道2日目で通過する町、Monjoにあるゲートで5000RSを国立公園入域料?として支払うこと
  • 街道沿いに点在するゲートでパスポートと支払い済み書類を見せる事

くらいかと思われます。TIMSはカトマンズのツーリストオフィスで確認したところ必要ないと言われ、その後も求められることはありませんでした。TIMSやガイドに関して情報が混在しているのは、ネパール政府と地方自治体?の連携が取れていないために起きている事態らしいので、適宜情報は変化すると思われます。

国立公園入園ゲート。右手前の緑の窓口でお金を払いました。

ルートについて

Yamapより

私たちは行きはカトマンズから陸路で移動しました。歩き出したのはルクラより少し手前のPaiyaという小さな町で、3時間ほど歩いてエベレスト街道に合流しました。そしてEBCまで歩き、いったんPhortseという町まで降りてから、再び登ってGokyoに行き、Gokyoからはルクラまで一気に下がって帰りは飛行機をつかってカトマンズに戻る、という行程を取りました。

総距離172㎞、14日間の行程となりました。


今後の記事で、トレッキングの装備や行動記録についても詳しく書こうと思います。そちらもよろしくお願いします!

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