【台湾 玉山訪問記】手続きと行き方

2023年9月、台湾最高峰の玉山に登ってきました。日本人にとって海外登山入門に手ごろな山2Topは玉山(台湾)とキナバル(インドネシア)だと思います。両者登山記録や行き方はネットに溢れていますが、自分も登山記録を残して次に行く人に役に立てればと思います。

今回の記事に「手続きの仕方」と「交通手段」について書き、別の記事に登山当日の様子を記録します。前提として、日本人二人、排雲山荘泊での一泊二日、主峰と北峰に登頂してきました。

台湾は一時日本統治下であったため、山頂には見慣れた三角点があった

玉山とは?

玉山は標高が3900m越えで富士山より高い山です。台湾の日本統治時代には、日本で一番高い山として「新高山」と呼ばれていたそうです。一般的なルートで往復約20㎞、標高差は約2300m。一泊二日での登山が一般的ですが、日帰りでも可能だそうです。

登山するためには、一日当たりの入山人数に規制があるため、事前に抽選に申し込む必要があります。小屋泊、テント泊、日帰りとそれぞれで制限人数が異なっています。

手続き

玉山國家公園に対して、入山申請と抽選応募

玉山行きたいと思ったら、最初に行うのは玉山國家公園の入山人数規制への抽選応募です。排雲山荘泊、日帰り、テント泊にそれぞれ上限人数があります。当選すると自動的に申請が受理された形になるようです。抽選の要件としては以下のようになっているらしく、一か月前までに希望するルート(小屋泊か、テント泊か、日帰りなのか)で抽選に申し込む必要があります。テント泊や日帰りは枠が埋まらないこともあり、小屋迫に落ちた場合は日帰りで申し込める場合もあるそうです。

①排雲山荘泊には、1日24人分の外国人枠がある。
②外国人枠への抽選応募は、Start4か月前、End35日前。抽選自体は1カ月前に行われる。
③枠が埋まらなかった場合、外国人枠は現地人枠に回される。
④入山人数に達しなかった日に関しては、抽選以降、先着順で申し込める。

以下では、自分が経験した排雲山荘泊での入山への申請手順について述べます。公式HP(https://www.ysnp.gov.tw/Jp/)には日本語版があるので分かりやすいです。HP→登山情報→玉山群峰ルートと進むと、「申請に進む」から申請ページに飛べました。

申請ページで日本語表記に変更するとなぜかHomeに戻ってしまったので、Homeからルートを検索しました。今回は小屋泊で玉山に行きたいので、「2天(塔塔加 – 玉山ルート – 塔塔加)(排雲山荘の先行申請)」を選択しました。

玉山(英語表記Yushan)の一泊二日のルートを選択して、申請に進みます。

次のページで同意するにチェックを入れて、次では外国人枠を選択しました。その次のページで具体的な入山日、歩行ルート、携帯電話番号などを入力します。さらに進んで申請者やチームメンバーの個人情報を入力します。パスポートの番号と写真が必要です。

申請が完了すると、申請受領の自動送信でのメールが来ました。入山予定日一か月前に抽選が行われ、抽選結果のメールが来ました。料金の支払い方法は、現地(排雲登山服務中心)での現金払いを選択しました(外国人のみらしい)。

当選通知メール
排雲山荘に対して、食事と寝袋の申し込み

排雲山荘に当選したら、食事と寝袋をオーダーすることを忘れずに行う必要があります。注文は出発日の10日前から7日前までの間に送信しなければならないそうですが、自分はこれを忘れており、確か4日前くらいに山荘からリマインドが来て気づき、慌てて行いました。

手順は、排雲山荘HP(https://go17713.ego.tw/)からMealに進み、

注文票(英語)をダウンロードし、ファイルに記入して指定のメールに送信します。自分は、夕食、朝食、ブランチ、寝袋を2人分づつ注文しました。

自分たちの時は小屋代も小屋での現地支払いだったが、現在2025年はカード決済ができるようになっていそうです。

現地警察に対して、入山申請

最後に警察へ入山申請行いました。これはオンラインでも、当日に登山口近くの交番的な場所でもどちらでも良さそうでした。自分たちはオンラインで行いました。

台湾警察HP(https://www.npa.gov.tw/ch/index)⇨入山案件申辦系統に進み、

入山許可證申辦作業で、個人情報を打ち込んで終了です。

交通手段

今回利用した交通機関について記します。全行程で航空券以外の事前予約は行わず、公共交通機関を利用しました。

行き
  • 関空⇨桃園国際空港:飛行機で昼過ぎ到着
  • 桃園国際空港⇨台中:高鐵(高速鉄道)でそのまま台中へ
  • 台中⇨日月潭:バスで日月潭に向かい、宿泊。
  • 日月潭⇨上東埔バス停(排雲登山服務中心の最寄り):朝からバス(6739番)で登山口へ
  • 排雲登山服務中心⇨登山口:ワゴン車(人が集まったら発車するワゴン車。ロード歩きを2㎞スキップ可能)

登山口へのアクセスは、日月潭と阿里山を結ぶ6739番のバスで行いました。前泊地は日月潭か阿里山の二択ですが、日月潭発阿里山行きの場合は登山口着が朝10時前で、その逆向きの阿里山発日月潭行きは登山口着が昼過ぎになるので、前者のルートで行くとして、前泊地は日月潭となりました。

バスでの登山口アクセス方法

日月潭のバス停はここです。台中行き、6739番ともにここに発着するので分かりやすいです。バス停の近くにいくつか宿があるので、そのうちの一つに宿泊しました。コンビニや飲食店も近いので便利な場所です。

登山口のバス停(上東埔)はここです。手前に塔々加バス停もあるのですが、こちらは排雲登山服務中心まで多少距離があります。

帰り
  • 登山口⇨上東埔:ワゴン車
  • 上東埔⇨日月潭:バス
  • 日月潭⇨台中:バス

上東埔バス停にて、13時半発の日月潭行きのバスに乗り、日月潭でバスを乗り換えて台中に向かいました。ここで昼過ぎのバスを逃すと登山口で路頭に迷うので、かなり余裕をもって下山しました。ちなみにバスは不安になるほど遅れてやってきました。ここでバスを逃したら日月潭か阿里山までヒッチハイクするはめになってしまいます。

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