【ネパール エベレスト街道】トレッキング要点まとめ

ネパールのエベレスト街道にトレッキングに行ってきました(2023年3月)。この記事では日程、ルート、ガイドや手続き、装備について書きます。別の記事で実際の行動記録を書きます。

はじめに なぜネパールへ?

エベレスト街道は、以前から憧れの地でした。その理由は中学生の時に、夢枕獏氏の「神々の山嶺」や沢木耕太郎氏の「凍」といった山岳小説にハマっていたことです。小説の中でしか知らなかった世界、例えば厳しい表情を見せる高峰、チベット・ヒマラヤ地域の文化や人々、超人的な技術と体力を持つ登山家の世界をいつか体験してみたい、と思っていました。

いくら憧れとはいっても、エベレスト街道に行くことはそう簡単には叶いません。体力もお金も時間も経験も必要でしょう。ただの憧れだったのに、大学3年の時に間違って登山靴を購入したことをきっかけに登山をするようになり、台湾で海外登山も経験し、ネパール行きは少し現実的なものになりました。そして卒業旅行シーズンの三月が、トレッキング適期であることも重なって、ついにネパール行きが叶いました。活字でしか知らなかった世界に実際に行って、その存在を実在するものへと落とし込む…そんな贅沢な機会に感謝しつつ、こういう機会は今後も逃さないように生きていきたいと思うものです。

日程

ネパール滞在はトレッキングとカトマンズとポカラの観光に余裕を持てるよう25日間とし、実際の行程は以下のようになりました。

  • 2024/3/5 関空→上海→四川、3/6四川→カトマンズ
  • 3/7 カトマンズからエベレスト街道へ陸路移動
  • 3/8~21 トレッキング
  • 3/22~23 ルクラにてフライト待機
  • 3/24 カトマンズに帰還、3/25観光
  • 3/26 チトワンに移動、3/27観光
  • 3/28 ポカラに移動、3/29~30観光
  • 3/31 ポカラからカトマンズに移動。深夜に出国、カトマンズ→バンコク
  • 4/1~4 タイ観光
  • 4/5 タイ→上海→関空

トレッキングには、ルクラ(開始地点)とEBC(エベレストベースキャンプ、最終的な目的地)の間を往復する場合、一般的な計画で少なくとも行きに8日(順応日2日含む)、帰りに3日の合計11日程度は必要です。さらに他の地点(ゴーキョやスリーパス)を巡ったり、天候待ち含めると2週間以上必要になります。

また、ネパールの他の都市も行って良かったと思っています。カトマンズは猥雑な首都で街歩きが楽しく、チトワンは標高200mもない低地でエベレスト山域との温度差にくらくらしながら象やサイやワニなどの野生動物に出会い、ネパールで一番のリゾート地であるポカラではアンナプルナを見ることは叶いませんでしたが、ひたすらご飯を食べたり湖畔でダラダラすることができました。

トレッキングルート

行きはカトマンズから陸路移動しました。カトマンズからルクラの手前のPaiyaという小さい町まで運んでもらい(24時間)、そこから歩き出しました。

Paiyaから3時間ほどでエベレスト街道に合流しました。丘の上に空港の町ルクラがあり、その下部分に出ました。そこからEBC・カラパタールまで歩き、いったんPhortseという町まで降りてから、再び登ってGokyoに行き、Gokyoからはルクラまで一気に下りて、帰りは飛行機でカトマンズに戻る、という行程でした。

Yamap個人ページより

ガイド

私たちはガイドやポーターは雇わず、必要な手配は全て現地で行いました。(情報は2023年のものであり、ルールについては最新の情報を確認する必要があります。)

  • 個人トレッキング禁止条例について。当時条例は存在していたものの、エベレスト山域では統制がとれずガイド無しOK、との情報があったのでガイドの手配は行いませんでした。また、現地でガイド無しであることについて言われることはありませんでした。ガイド付きが多数でしたが、ガイド無しソロ・ガイド無しグループも普通にいました。
  • ただ、繁盛期はガイドによる予約がないとロッジが満室で泊まる場所が無い、という事態が起きるらしいです(各ガイドにはお得意先ロッジが各街にあるそうで)。私たちが行った3月はまだ閑散期で、宿を断られることはありませんでした。

手続き

  • エベレスト街道2日目で通過する町、Monjoにあるゲートで5000RSを国立公園入域料として支払うこと
  • 街道沿いに点在するゲートでパスポートと支払い済み書類を見せる事

以上2点が必要な手続きだと思われます。TIMSはカトマンズのツーリストオフィスで確認したところ必要ないと言われ、その後も求められることはありませんでした。TIMSやガイドに関して情報が混在しているのは、ネパール政府と地方自治体?の連携が取れていないために起きている事態らしいので、適宜情報は変化すると思われます。

装備・服装

トレッキングに関係のない荷物はナムチェで預けました。普通はカトマンズで預けます。ナムチェでも、荷物を預ける事は珍しくなさそうな対応で、ビニール袋にまとめて、黒のマジックで名前と国籍を書きました。

トレッキング中の装備を大まかに分けると、ザック、登山靴、シェラフ、服、電子機器類、エマージェンシーセット、衛生用品、貴重品です。

  • ザック:CougarApex-G 60+(Karrimor)
    トレッキング中は服、シュラフを入れて余裕があった。お土産や普段着を入れるとぎりぎりでした。
  • 靴:ZGトレックGTX WMN(Scarpa)
    靴は、ローカットと迷いました。トレッキング後のことを考えると軽いほうが良かったのですが、自分の場合は、ハイカットにして正解だったと思います。荷物が重いこと、標高が上がると岩場が増えて足場が不安定なこと、雪や雨でぬかるむこと(実際、1日だけ積雪がありました)、チェーンスパイクが要るかもしれないこと、2週間のトレッキングは靴がくたくたになるので耐久性があった方がいいことなどが理由です。(現地人はずっとサンダルとスニーカーで歩いてるが!)日本国内で足場の感じを例えるなら、秋の北アを2週間、荷物担いで歩く時に何を履きたいかで考えればいいのではないかと思います。人によってはローカットで余裕でしょう。
  • シェラフ:エアドライト 480 ショート(Isuka)
    ロッジではベッドの布団の中で寝袋に入る格好になります。屋内なので風もなく、ベットは地面から離れていて、寝袋に入って布団をかけるとかなり温かかったです。しかし、標高が4500を超えると朝に1Lのペットボトルが芯まで凍っていたので、寝袋が無かったら寒いです。
  • 上半身は、インナー+薄いフリース+Patagoniaのナノパフで主に行動しました。標高が上がるとレインダウンをも重ねました。
  • 下半身は、インナー+レイン、適宜ダウンパンツで行動しました。自分はレインとトレッキングパンツを兼ねていたが、春夏秋用のトレパンで十分です。標高が上がるとダウンパンツ必須です。
  • 空気が乾燥して埃っぽいので、口を覆うフェイスマスクは必須です。それでも喉がからからになって腫れて呼吸さえも痛い時期がりました。手袋は、メリノウールの手袋テムレスを使いました。日差しが激しいので、サングラスキャップは必須です。靴下は普通の登山用で、二週間も歩くとペラペラに平べったく薄くなってしまいました。
  • 宿ではダウンソックスを履きました。寒いため。
  • 速乾タオルは顔を洗ったり、濡れたりしたときに使いました。
  • 電子機器類は、一眼のカメラカメラのバッテリーSDカード予備ヘッドライトスマホモバイルバッテリーなど。エベレスト街道では充電が有料で結構高いので、ソーラーパネルを持って行きました。これは8000円くらいで、晴れてると自宅のコンセントより充電早く、曇りでも意外と充電してくれました。上に行くと1デバイスの充電が500rs(550円)くらいなので、ソーラーパネルは十分ペイしました。主に行動中にモバイルバッテリーを充電し、夜にモバイルバッテリーから各デバイスに充電する、という形で使いました。
  • 衛生用品は、歯磨き、おしりふき、ワセリン、ピンセット、爪切りなど。2週間歩いていると爪は伸びてくるし、土を触る機会もあるので長いと不衛生。
  • 医薬品は、お腹が痛いときの整腸剤と胃腸薬、高山病のためのダイアモックス。喉の薬を忘れて困った。のど飴一袋じゃ太刀打ちできませんでした。

全体的に天気には恵まれましたが、標高4000mを超えるとかなり寒かったです。特に夕方、ロッジの暖房がどこも貧弱で寒かったです。持参した服を全部着込んでも、ロブチェとゴラクシェプでは震えてました。寝袋に入れば耐えられました。

↓ルクラ付近にて。まだ寒くない。

↓ナムチェ~パンボチェの間にて

↓ゴーキョにて。

現地調達装備

タメルにはいくらでも登山用品店があり、エベレスト街道もナムチェバザールまではすべてのものが揃いそうなほど店が多かったです。ネパールで調達した装備は以下です。

  • ダウンジャケット:タメル地区で購入。north faceのロゴが入っているが明らかに異なります。着る分には暖かく、5000Rsでした。
  • ダウンパンツ:ナムチェバザールで購入。動きやすくて日本でも使ってます。2000Rs。
  • ニット帽:ナムチェバザールで購入。ちゃんと裏地もあってかわいいです。
  • チェーンスパイク:ナムチェバザールで購入。1500Rsくらい。
  • ダイアモックス:ナムチェバザールで購入。600Rsくらい。タメルをはじめとし、エベレスト街道でもドラックストアがあって安く売っています。

上のゴーキョでの画像で、上下のアウターは現地調達品です。

その他のおすすめ

レトルトみそ汁と、ふりかけはおすすめです。

日本を離れてネパールのスパイシーな料理が続くと、段々と日本の味が恋しくなります。そこでおすすめなのはレトルトのみそ汁とふりかけです。ロッジではHot WaterのボトルとPlane riceを購入できるので、みそ汁とふりかけで即席日本の食卓を再現できます。

自分はしじみのみそ汁とのりたまを持って行きました。余るかと思っていたが余らず、足りませんでした。

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